| ヒトラー 独裁者の魅力++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ヒトラー 独裁者の魅力 | |
”あまりにドイツ的、人間的な人物”アドルフ・ヒトラー Adolf Hitler |
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| ■ワグナーの反ユダヤ主義 | ”ヒトラーの世界観” |
| ヒトラーを虜にし、彼の栄光と破滅を導いた教祖リヒャルト・ワグナーRichard Wagnerとはどんな人物であろうか。 1813年5月22日にライプツィヒに生まれ、まもなくドレスデン移る。1831年からライプツィヒ大学、32年交響曲ハ長調を書くが、33年ヴュルツブルクで指揮者としてデビューした。40年から48年にかけ、歌劇「リエンツィ(Rienzi)」「さまよえるオランダ人(Der Fliegende Holländer)」「タンホイザー(Tannhäuser)」「ローエングリーン(Lohengrin)」などを書き上げる。 1848年にドレスデン革命に参加したが、チューリヒに亡命。ショーペンハウアーに親しむ。また、このころから作品を歌劇という名称をやめ「劇」(楽劇)と呼ぶようになる。「ニーベルングの指環(Der Ring des Nibelungen)」にとりかかりはじめ、最初の楽劇「トリスタンとイゾルデ(Tristan und Isolde)」を仕上げる。その後、「ニュルンベルクのマイスタージンガー(Die Maistersinger von Nürnberg)」、”指環”の完成、「パルシファル(Parsifal)」を世に出す。 65歳のときにリストの娘コジマ(33歳)と結婚し、息子のジークフリート(Siegfried)、娘エヴァ(Eva)、イゾルデ(Isolde)をもうける。亡命生活から戻って50歳のときにワーグナーのオペラに心酔した若き王ルートヴィヒ二世(18歳)をパトロンにしたが、この王の援助の下、にバイロイトに祝祭劇場を建設し、4日間にわたる大作”指環”の上演などワーグナー音楽の聖地となる。また、ニーチェは音楽家としてワグナーに出会って『音楽の精神における悲劇の誕生』を書きワグナーの崇拝者となるが、後に決裂してワグナーの死後『ワグナーの場合』で痛烈に批判するようになった。 ワグナー家は息子のジークフリート以降も今日でもバイロイトでの毎年の『ニーベルンゲンの指環』の上演を指導しているが、ヒトラーとはジークフリートの妻ヴィニフレッドがとりわけ深い関係を持った。ワグナーの作品は彼の死後、最も熱狂的な支持者を得たのである。仔細に見ていくと、ヒトラーの生活がいかにワグナーの思想や音楽と密接な関係があったかというのが驚くほどはっきりと浮かび上がるのである。 今日でも観光の有名な名所、ノイバシュタイン城はルートヴィヒ二世が世界をワーグナーオペラ化するという構想のもと1869年に着工されたものである。バイロイト神話から導き出されたノイバシュタイン城の部屋割りの核心は、二つの広間にによって構成されている。一つは、『タンホイザー』のワルトブルク城内の舞台セットを模した「歌手の間」と『パルシファル』の聖杯の神殿を表現した「王座の間」である。 それから半世紀後、ヒトラーがこの城を訪れ、舞台作家によって装飾された石造りの広間の中には鉤十字が並び、ヒトラーの忠臣たちは”リヒャルト・ワグナー記念演奏会”に集まっている。そこでの演奏会で「イゾルデの愛の死」と「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の「ザックスの迷いの歌」を聴いている。ヒトラー「ルートヴィヒ王は同時代の商売根性に対して革命をおこした男を招いた。その男こそリヒャルト・ワーグナーである」と語っている。 ワグナーがヒトラーに影響を与えた(と言う以上のものだが)著作と考えられるものとしては、晩年の5年間に著した『再生論著作』としてまとめられる論文集がある。そのなかの、『宗教と芸術』ではヒトラーの菜食主義、動物愛護主義に影響を与えたとみられる箇所がある。また、娘Evaと結婚したH.S.チェンバレンは著作『19世紀の基礎』で反ユダヤ主義を唱え、後にナチスの反ユダヤ主義著述家ローゼンベルク(その著作『20世紀の神話』はナチスの聖典となっている)に影響した。以下に『宗教と芸術』および人種の純粋性の必要性を説く『英雄精神のキリスト教』からの抜粋を引用する。 《宗教と芸術 Religion und Kunst(1880)》. 「動物はその知的才能の程度によって人間と異なっているということ、知性が身に備わる前に欲望し、苦悩するのは、動物にあっても、人間と同様にまったく同様の生への意志であるということ、様々な現象が滅んでいく有為転変の世界にあって、安らぎと解脱の境地を目指すのはほかならぬこの意志というものであること、そしてこのような激しい欲望の沈静化をするために生けるもの対する柔和な心と互いの苦しみを誠実に実践していく以外になかったということ−以上に述べた事柄は、バラモンや仏教徒にとっては、今日に至るまで不滅の信仰として受け継がれてきた。 「バラモンや仏教徒は、恐怖や損得勘定のために自ら信仰捨てるようなことは絶えてなく、この点がほかのあらゆる宗教の信者と異なっていた。 「堕落の概念が進むにつれて、血と屍(しかばね)だけが征服者にふさわしい糧となるような風潮が生じた。動物の殺戮や殺人をありきたりのことと受け容れるようになってから、人間の想像力はそのような恐ろしいイメージを抱くようになってきた。 「強欲や残忍がはびこる世相の中で、賢者たちが昔から自覚していたのは、人類が二つの病に冒されていいたために、時とともに退化の状態に置かれていることであった。 「キリスト教がユダヤ教から生じたと見なされていた特殊な事情のために、小さな民族だったユダヤ人の神は、掟を遵守しさえすれば将来世界を支配できるなることを信者たちに約束したのであり、ユダヤ民族は掟を厳重に守ることによって、世界のあらゆる民族に対抗して結束を保つことができるのだ。こうした特別な立場のユダヤ民族は、その報いとして、あらゆる民族の憎悪と軽蔑の対象となったのである。独自の生産力を持たないで、人類全体の堕落につけこんで生存を得てきたのだから、この民族は激しい大変動にもまれれば消滅したであろうことはほぼ確かだろう。 「読者の中には、歴史上人間が堕落したという筆者の所論に恐れをなし、これ以上ついていけないと考えるかもしれないが、そうでない方々に、わたしの考えを伝えよう。 「飲酒癖という疫病は、現代の戦争文明の奴隷と化した人々の息の根をとめるほど猖獗(しょうけつ)を極めているが、国家の方は様々な税収を通じてうるおっているために、この財源を捨てる気がさらさらない。 「菜食を主にしている日本人についても、極めて鋭敏な頭脳を持ちながら、最高度に勇猛果敢である。 「(肉食という)自然に反した栄養摂取をした結果、人間は人間にしか見られない病気で衰え、天寿を全うすることもなければ、穏やかな死を迎えることもなく、むしろ人間独自の心身の病や苦難に苦しみながら、虚しい人生を送り、絶えず死の脅威におびえながら悶々とした日々を送るのである。 「現代の社会主義でさえ−それは内的な理由から言えることだが−前に考察した菜食主義者や動物愛護者や禁酒奨励者の団体と強靭な精神的結束が得られれば、国家社会の側から見て無視できない存在になろう。 《英雄精神のキリスト教 Heldentum und Christentum(1881)》 「人類の再生の必要性を認めて人類を教化する可能性に思いを致すとき、様々な障害が立ちふさがってくる。人類の没落を肉体的な零落から説明しようとして、植物性の食物にとって代わった動物性食物が堕落の原因であると考えてきた古今の高潔な賢者たちの言説に答えを求めたとき、わたしたちは否応なく自分たちの肉体の変質に思い至り、損なわれた血液から気質の劣化が生じ、さらにそこから、道徳上の品質の劣化が生じたと結論を導いた。 「こうした解釈を離れ、人類の退化を人類の生存のこうした面からではなく、血液の劣化から証明しながら、食物の変化には触れずに、もっぱら人種の混血から導きだして、高潔な人種が混血によって劣等な人種が獲得した以上のものを失ったと主張した男がいる。この当代で最も才気溢れる人物の一人ゴビノー(Gobineau)伯爵である。彼が人類衰退のこういう経緯について、著書『人種不平等起源論』で繰り広げている様は入念で、迫真の説得力をもってわたしたちに語りかける。 「彼は人類というのは、相互に理解し得ないほど不平等な人種からなっており、この人種のなかでも、高貴な人種が劣等な人種を支配しながら、混血によってむしろ自らを劣化させてしまったと主張するが、彼の主張の正当性をわたしたちは認めないわけにはゆかない。 |
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| ★《あなたの心の鉤十字(ハーケンクロイツ)をもっと正直に認め、堕落から解放されなさい》★ | |
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